5月の永寿会 法話とおつとめ 永寿会 御遺文

法話とおつとめ

永寿会では「日蓮聖人聖語カレンダー」から、その月の聖語解説と御遺文を拝読しています。
5月19日の永寿会は『日蓮聖人御遺文『妙心尼御前御返事』(みょうしんあまごぜんごへんじ)から

「病によりて道心はをこり候ふか」

病の夫の死を覚悟していた妙心尼を励まされたお手紙の一節です。
短いお手紙なので、その現代語訳をまとめてみます。

             
  中国やインドで歴史に名を遺した名医よりすぐれた大名医が釈尊です。
  釈尊は不老不死の良薬「妙法蓮華経」を遺されました。
  病気のご夫君にも効く良薬です。
  蒙古に攻められた壱岐対馬の人々のように、人が死ぬのは病気に限ったことではありません。
  ご夫君の病は仏のおはからいかもしれません。
  なぜなら、病を得て悩むことによって仏道を求める心が芽生えるからです。
  今の日本の人々は正しい教えを信じないで謗る「謗法」という重病にかかっています。
  禅宗・念仏宗・律宗・真言宗の人々がその患者です。
  病があまりに重いので、それを自覚することも、他人が気づくこともできません。
  しかし、ご夫君は病を機縁として法華経に励む身となりました。
  謗法という重病は完治し、死したとしても成仏し、うれしく喜ぶことでしょう。
  浄土へ行く途中で支障があれば「日蓮の弟子である」お名乗りください。
  悪鬼どもも日蓮の名を知らぬということはないでしょう。

夫に寄り添う妻を励まし、死を間近にした夫に安心を与える、まさに良薬のようなお手紙です。 
病の時にも、健康な時にも、この良薬を飲めば力が湧いてきます。
私たちも良薬を飲む、つまり法華経とお題目の信心を深めるよう日々励みましょう。
  

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茶話会

4月の餅つきに続き人が集うイベントをしようと話し合い、思い思いに絵を描いた手作りの灯ろう(写真)をお会式の夜に境内に並べるというアイデアが出ました。
夏の間準備をして、秋のお彼岸に絵を募集して、10月の会式に実施というスケジュールになるかと思います。
どうぞお楽しみに。

なお、次回6月9日(日)の永寿会は「苦悟りの会」も同時開催とします。
おつとめの後境内の草取りをする予定です。ご参加をお待ちしています。

永寿会

永寿会 御遺文

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