「AIと問答」寺ネット・サンガ AIと問答してみた サンガ 仏教

AIと問答してみた

2023年6月28(水)、日本橋の貸会議室にて寺ネットサンガの坊コンが開催されました。
今回のテーマはなんと!「仏教とAI(人工知能)」です。

最近、俄かに注目されている“ChatGPT”。
AI(人工知能)が我々の生活に及ぼす影響は、映画のストーリーや近未来の話ではなくなってきました。
そのChatGPTに仏教に関する質問をするとどういった回答をくれるのでしょうか?

本日の法話は寺ネット・サンガ代表の吉田尚英さん(日蓮宗 永寿院住職)です。
まずは、「AIには心の領域を人工的に生成できるのか?」という点からお話頂きました。
吉田さんは実際にChatGPTにしたそうです。
質問内容は以下の通り。

・AIは心を持つことができますか?
・AIは仏になれますか?
・AIは神になることはできますか?
・あなたが持っている仏教に関するデータ量はどのくらいですか?
・AIに限界はありますか?

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ChatGPTの回答をもとに意見交換

その回答をもとに吉田さんがまとめたことと参加者の意見を紹介すると、
・AIは大量の情報を処理することが出来るが、データの量や質に影響される。
・AIはデータから客観的な回答を導き出すのみで、直感で回答することは出来ない。
・AI はその開発者がたとえ善意で作ったとしても、外部からのハッカー攻撃やウイルスなどにより悪意を仕込むことも可能。倫理的な原則や規制などが必要。
・AIが人間に理解できない会話を用い、自分の意思を持ち、人間を排除するというのは妄想か?
・AIの回答を鵜呑みにせず、裏を取ることが必要。
・AIは言語化情報を収集する。仏の悟りは言語化できないもの。AIにデータ処理ができない「悟りの世界」を信じることができるのが人間だ。
・人間の精神が覚醒した状態が「仏」、すべてを超越的な存在が「神」。AIは「仏」にも「神」にもなることはできない。しかし、情報を操作し人々を誘導する「教祖」にはなれるかもしれない。
・Alife(人工生命)の開発が進み、より人間に近い振る舞いが出来るアンドロイドの研究も進められている。AI(人工知能)とALife(人口生命)の進化は予測できない。リスクは存在すると考え、それを力に変えていく。
・AIブッダによる悩み相談や、スマホ画面にアバターブッダが登場し会話できるアプリもある。サイバー空間で仏教が活用される未来がもう現実化されていることに驚く。


ChatGPTに記事を依頼してみた。

意見交換の直後の会場にて、ChatGPTに記事を依頼してみました。
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★Q.
私は仏教関係の取材をしている記者です。
今日、仏教関係のイベントに参加しました。
AIの未来について、仏教とAIについて話し合いました。
それについて記事を書いてください。
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以下が回答の一部です。

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★A.
仏教と人工知能(AI)の専門家が、最近のイベントでAIの未来について対話し、仏教の教えとの関連性を探りました。
この革新的な対話では、古代の智慧と未来の技術の融合が議論され、新たな視点が開かれる可能性が浮かび上がりました。
AIの進化と普及が、人類の未来に重要な影響を与えることは明らかです。
しかし、AIの進歩が進む一方で、人間性や倫理に関わる問題も浮き彫りになっています。
このイベントでは、仏教の教えがAIの進化にどのように関連しているか、そしてAIが人間の幸福や苦悩にどのように影響を与えるかについて議論が行われました。
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意見交換の詳細を伝えずに依頼をしたにもかかわらず、それらしい記事が提示され、実際にこの文章のような議論をしたと錯覚するような内容に違和感を覚えました。

刻々と知識(データ)を蓄積している最中の生成AIです。
将来はもっと洗練された回答が出来るようになっていくでしょう。
果たしてAIは人間の倫理観や宗教観にまで踏み込むようになるのでしょうか?
そして、私達はAIを警戒すべきなのでしょうか?
AIが私達と上手く共存共栄できる存在となっていけるように祈るばかりです。

今回の「坊コン」はいかがでしたか?
寺ネットサンガの「坊コン」に興味が湧きましたら是非ご参加ください。



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