「心のマッサージ」2~寺ネットサンガ プチ法話とプチ修行であなたのストレスほぐします サンガ 修行

プチ法話とプチ修行であなたのストレスほぐします

ちょっと気分を変えておうちに帰ろう!「心のマッサージ」が、2016年11月2日に日本橋ウィズビジネスセンターで行われました。この講座は、鬱々とした日常にさわやかな仏教の風を感じられる時間を気軽に過ごしてほしいと、寺ネットサンガに参加するお坊さん方が企画しています。

“プチ法話とプチ修行で、あなたのストレスほぐします!“というコンセプトのもと、今回の「心のマッサージ」は高野山真言宗のお坊さんが担当してくださいました。
今回ご教示くださったのは大阪「興徳寺」の住職である青木隆興さん。「声明(しょうみょう)」という節のついたお経を皆さんの前でご披露してくださいます。今日は特別に弟さんである岡山「千光寺」住職の竹井智隆さんとの”デュエット声明”を聞かせてくださる、というので参加者の皆さん大変興味深々です。

上の写真は法衣の説明をしていただいているところ
(右が青木さん左が竹井さん)

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声明デュエット

声明(しょうみょう)とは仏典に節をつけた仏教音楽で、本来は儀礼に用いられるのだそう。ですから本当でしたら仏様に捧げる為に仏様の方を向いてお唱えされるものですが、ありがたいことに私たち聴聞側に向かってお唱えしてくださいました。青木さんは「リラックスして頂いて結構ですよ。安らいだ気持ちで眠ってしまう方もいますが、それはそれでご本人が気持ちよくリラックスしているのです」とお話しくださいました。
部屋の明かりを最小限にして、ゆらゆらと蠟燭の明かりに照らされた中で声明が始まりました。
良く通る低い声が部屋中に響くと、少し高めの声の竹井さんが続きます。ご兄弟なので息もぴったり。散華という蓮の花びらを模した紙の花びらが撒かれ、儀式さながらの様子を再現してくださいました。

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阿字のぬり絵写経

お清めの為に塗香(ずこう)をした後、心が整ったところでぬり絵写経を開始します。
今回は蓮の花の上に梵字の「阿」の字が書かれていました。この「阿」は真言宗の本尊である大日如来を表す梵字なのだそう。梵字を筆ペンでなぞり周りに好きな色をつけていきます。
ぬり絵写経が始まると皆さんとても集中して鉛筆のシュッシュという音だけが部屋に響くほど。ひとりひとりが一心に机に向かっていました。

仏教の伝来とともに伝わった仏法の神聖な文字である梵字。その梵字の第一字母が「阿」で、万物の不生不滅の原理を意味しているのだそう。真言宗では阿字と月を本尊として軸装にしたものを前にして瞑想を行います。これを「阿字観瞑想」といいます。

今回の「心のマッサージ」ではぬり絵写経の後に“プチ阿字観瞑想”を試みました。姿勢を正して左手の上に右手を乗せて膝の上に手を置き、呼吸に意識を向けてゆっくりと深い呼吸を心掛けます。
「心の中に目の前にある阿字の文字を思い浮かべてみてください。その状態を徐々に大きく広げていきましょう」と青木さん。瞑想により「世界と自分はひとつである」ことを実感することが大切とお話くださいました。


〇まとめ
前回の日蓮宗に続き今回は高野山真言宗のお坊さんの「心のマッサージ」。
同じ真言宗でも、宗派が違うと声明も違ったりするのだそうです。私たちにとっては仏教全般を一括りにして捉えがちですが、考え方や唱えるものが違ったりと細かな点での相違があることがわかりました。1時間ほどの講座でしたが、あっという間に感じました。カジュアルに気楽に仏教を感じたいという方にとって、プチ修行&体験ができる「心のマッサージ」はおすすめです。
ぜひ気軽に参加してみてくださいね。



心のマッサージ~寺ネットサンガ特別企画その2

サンガ 修行

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