お寺の庭づくりワークショップ 第3回 都市の水のめぐりと雨とみどりを楽しむ雨庭づくり 雨庭 通気浸透水脈 永寿院
お寺の庭づくりワークショップ 第3回

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住職の日々
2025-06-17 住職

都市の水のめぐりと雨とみどりを楽しむ雨庭づくり
雨に学び、雨水を活かす社会の実現をめざすNPO法人「雨水市民の会」の笹川みちるさんを講師にお迎えし、雨水の半分以上が下水道に流れている都市型洪水のリスクと雨水をそれぞれの敷地で地面に浸み込ませる「雨庭」についてお話を伺いました。
墨田区や武蔵野市における雨水利用の実例を紹介していただき、市民にできることがたくさんあることも教えていただきました。
続いて、健全な水循環系の構築に向けた調査・研究をしている「アールアンドユー・レゾリューションズ」の尾崎昂嗣に、永寿院が置かれている雨水の環境についてお話しいただきました。永寿院周辺の下水道配管・大田区の降水量・永寿院の屋根面積から計算される集水量などを具体的に提示していただきました。

ワークショップ 「透水試験」
雨庭の講義の当日は小雨模様で、雨水の流れを知るには最適でした。
土壌改良をした土を埋め戻し、土中環境改善工事を終えた庭の透水試験を実施しました。
工事中に踏み固めた部分の透水性は悪く、少しほぐしただけで水が浸み込んでいく様子が見て取れました。
境内に降った雨をどのように土に浸み込ませていくかを知るために貴重なデータを得ることができました。

土中環境改善工事
発掘調査後、土中の水と空気(風水)の流れを改善するために「通気浸透水脈」を作る土中環境改善工事を行いました。
水の重力による上から下への動きと、蒸散・蒸発に伴う下から上への動きの結果、土中の空気もまた同時に押し出されるように動き、菌糸や植物の根・微生物・土中生物などの働きと相まって多くの空隙を作り土中環境を安定させていく作業です。
庭づくりワークショップ
雨庭 通気浸透水脈