お寺の庭づくりワークショップ 第2回 「いけがみ永寿院村物語 ~弥生時代から今日まで~」 発掘調査 松原典明

「いけがみ永寿院村物語 ~弥生時代から今日まで~」

20年に及ぶ永寿院周辺の発掘調査を主導していただいた松原典明氏より、弥生時代から現代まで約3000年間のこの場所の歴史・発掘調査の経緯と成果、先月シダレザクラを伐採後の発掘調査にて出土した遺跡・遺物の解説など非常に内容の濃いお話をいただきました。
いにしえの人々の営みに理解を寄せ実践した文化財の保存・活用について解説していただきました。
足元の土の中に眠るご先祖さまのいのちの営みを感じられるようなひとときを過ごすことができました。
講演後、本堂内に展示してある遺物に触れながら説明をいただきました。

講義とワークショップの動画を下記からご覧いただけます↓
https://youtu.be/phqUYLyrmzQ?si=s2Qyhsyg4ExvUyZ0


お寺の庭づくりワークショップ 第2回 「いけがみ永寿院村物語 ~弥生時代から今日まで~」 発掘調査 松原典明

ワークショップ 「発掘現場見学」

5月17日は朝から雨、講義中も雨が降り続いていましたが、講義終了後の午後3時過ぎには
雨がやみ、屋外の発掘現場を見学することができました。
松原氏より弥生時代の住居址や甕が出土した状況の解説があり、2000年前の人々の暮らしを目の当たりにした受講者は興味深く聞き入っていました。
発掘現場は5月末には埋め戻されてしまうので、今この場に立ち会える貴重な瞬間を味わうことができました。

また、4月の講師で今回の造園施工担当業者の東光園緑化の笛木学氏より、伐根したシダレザクラの根の説明をしていただきました。白いカビのように見えるナラタケモドキ菌に侵された根はもろく、伐根も容易だったとのことです。

お寺の庭づくりワークショップ 第2回 「いけがみ永寿院村物語 ~弥生時代から今日まで~」 発掘調査 松原典明

4月の作業記録

第1回ワークショップ4月12日の翌週から作業が始まりました。
天候にも恵まれ順調に作業は進み、シダレザクラの根はナラタケモドキ菌に侵され倒木の危機にあったことがわかりました。

発掘作業では、想定通り弥生時代の遺構が出土し、予定の工期内で作業を完了させました。

4月14日(月)~18日(金) 伐採伐根作業
4月17日(月)~25日(金) 発掘作業
4月28日(月)~30日(水) 遺物整理作業

ワークショップ

発掘調査 松原典明

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