お寺の庭づくりワークショップ 第11回 「造園」 モノゴトをつなぐランドスケープデザイン ランドスケープ スタジオテラ

モノゴトをつなぐランドスケープデザイン

今回、永寿院の庭づくりのデザインを依頼しているスタジオテラ代表の石井秀幸にお話をいただきました。

動画はこちら↓
https://youtu.be/ajPO6Y44U_I?si=0qUMKA4v5kWCyYQn

ランドスケープデザインは人々の原風景をつくる仕事であり、その土地にながれる有形無形の脈を捉え、よどみなく次につなぐことを心がけています。
風景をデザインする上で大切にしていることを三つの事例とともに紹介します。

①ボーダレスな場づくり 
 →まちの中のキャンパス/まちのようなキャンパス 
  「金沢美術工芸大学」 石川県金沢市
②土地の脈をとらえる 
 →雑木林に囲まれた集落のような場をつくる
  「町田市薬師池公園四季彩の杜西園ウエルカムゲート」 東京都町田市
③終わりのない場づくり →まちを耕し人を育む
  「石巻・川上プロジェクト」 宮城県石巻市

永寿院の庭も人々の原風景となり、未来につなぐ場となるよう設計しています。


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永寿院の造園計画

スタジオテラ スタッフの近藤萌々さんから、今後の永寿院の造園計画についてお話をいただきました。

昨年4月ナラタケモドキ菌に侵されたシダレザクラの伐採、6月~7月雨庭の一部の施工、10月雨庭完成、そして来月、低木と地被類を植栽し、永寿院の第1期造園工事が竣工します。
境内に降る雨水を雨庭から浸透させ雨水を地球に返し豪雨災害に備える庭が完成しました。。

本年秋に着工予定の第2期工事では以下の計画をしています。
・山門脇のブロック塀を撤去し、見通しが利く植栽やフェンスを設置する 
 →ボーダレスな場づくり
・雨庭のオーバーフロー分を万両塚の外堀に流す            
 →土地の脈をとらえる
・将来的に駐車場内のブロック塀も撤去し、万両塚と一体化した庭に様々な人々が集う場所をつくる。
 →終わりのない場づくり

永寿院の庭でも、人々の原風景をつくり、土地にながれる脈を捉え、次につなぐことを実践しています。


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野鳥の来る庭づくり

環境カウンセラー 小野紀之さんからは、野鳥が来る庭づくりについてお話をいただきました。

庭に野鳥がやってくると鳴き声やかわいい姿に癒されるものです。
野鳥の種類によって、樹種・エサ台・水場・巣箱などの設えが変わります。

渡り鳥は長距離を飛び続けるためにふさわしいエサを自ら獲るので、容易に得られるエサを人が与えるのは避けた方がよいでしょう。

シジュウカラやメジロなど小型の野鳥を呼ぶ「えさ台」はツルツルしたものを選び、水抜き穴を忘れずに。吊るすことでカラスなどを避けることができます。

「巣箱」は、雨が入らない・蛇などが侵入しない・視界がいいなどかけ方が大切です。鳥によって入口の穴の大きさも変わります。

普段から身近な野鳥や生きものに関心を持つことは、環境の変化をいち早く知ることにつながります。ヒトに危険がおよぶ前に、生きものたちが警告をしてくれるからです。
そのためにも普段から身近な野鳥や生きものに関心を持つことが大切です。たとえそれが、カラスや毛虫だったとしても…

庭づくりワークショップ

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