お寺の庭づくりワークショップ 第8回 「落葉と堆肥」 資源循環の堆肥つくり 腐葉土 芋掘り

資源循環の堆肥つくり

西東京市で農業を営んでいる保谷隆司先生より、ご自身の経験をもとに堆肥づくりや資源循環に関するご講義をいただきました。
広葉樹の落ち葉を堆肥にして有機肥料・土壌改良材として利用することは、昔は当たり前のことだでした。
化学肥料が普及した現在、家庭菜園やガーデニングでは腐葉土は購入し、落ち葉は燃えるゴミとして処分をしています。
落ち葉を燃やして出る二酸化炭素はカーボンニュートラルとは言え、ゴミとしての運搬と焼却などのゴミとしての運搬と焼却などのエネルギー利用は環境負荷になります。落ち葉を必要とされると
必要とされるところで土に返すのが理想的!元気な野菜や花が育ちます。
堆肥を土に混ぜることにより、腐葉土よりも保水性・保肥性の良い団粒構造の土に改良され、バクテリア・菌・微小昆虫・ミミズなどにも良い土を作ってくれます。

お寺の庭づくりワークショップ 第8回 「落葉と堆肥」 資源循環の堆肥つくり 腐葉土 芋掘り

芋掘り

境内の落ち葉を万両塚の堀の中で数年かけて堆肥をつくり、今年の5月にサツマイモの苗を植えました。
今回の講義の後、ワークショップの参加者と芋掘りをして、5キロほどの芋を収穫しました。次回のワークショップで焼き芋にして、皆でいただく予定です。


お寺の庭づくりワークショップ 第8回 「落葉と堆肥」 資源循環の堆肥つくり 腐葉土 芋掘り

庭の第2期工事

第1期工事では、ナラタケモドキ菌に侵された土を再生するため、「通期浸透水脈」を設け土中の空気と水の流れをつくり、土壌改良した土を戻しました。
また、大量の砂利を入れた「雨庭」をつくり、雨水の浸透状況を観察しました。
第1期工事から4か月を経て土と水の環境が安定してきたところで、「雨庭」の延長と一時移植をしていたウメ・ロウバイ・サツキ等の樹木の再移植をする第2期工事を行ないました。
石仏・つくばい・踏み石をしつらえ、お寺の庭らしい景観が現れました。
今後は春先に低木や下草を植える予定です。

庭づくり

お寺の庭づくりワークショップ 第8回 「落葉と堆肥」資源循環の堆肥つくり