但行礼拝(その二) 敬い合う心 常不軽菩薩

敬い合う心

「あなたは必ず仏になる人です」
出合う人すべてを敬い合掌して歩いた常不軽菩薩(じょうふきょうぼさつ)。
石を投げられ、棒で打たれたときには、遠くへ逃げ去り、同じことを言い続けます。
愚直とも思えるその振舞いは、すべてのいのちを敬う法華経の教えそのものであり、悟りに至る道だったのです。
常不軽菩薩はやがて仏の教えを理解し、多くの人々に法を説き導き、仏に成りました。
その仏とは釈迦牟尼仏、つまり常不軽菩薩はお釈迦さまの前世の姿であったのです。

さて、
・私たちは仏に成る存在だと信じきれるでしょうか?
・常に相手を敬うことができますか?

それらを常に問い続け、常不軽菩薩の振舞いにならい、心を磨くことが修行であり、仏に近づく道なのです。
そしてお互いの内にある仏を信じ、敬い合う心を養い、正しくものを見聞きし判断し、安穏な社会をつくりましょう。
それはウイルス対策にもつながることだと思います。

但行礼拝

常不軽菩薩 敬い合う心

但行礼拝(その二)敬い合う心