ライフワーク 外出自粛と働き方改革 働き方改革

外出自粛と働き方改革

新型コロナウイルス禍の中で医療従事者や物流・販売関係者等、過重労働をせざるを得ない状況に置かれた方々が大勢いる反面、外出自粛やテレワーク等で自宅にこもり、時間に余裕ができたという方も多いのではないかと思います。

また、コロナウイルス後の働き方は、出勤・出張・人との接触が減り、自宅作業が増えていくと考えられます。運動不足やメンタルケアも考えなければなりません。孤独を味わいながら、自分を見つめて生きることが求められることでしょう。

厚生労働省のサイトには、「働き方改革」の目指すものについて「働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています」とあります。
働き方改革」は少子高齢化社会に、子育て世代や高齢者が働きやすい社会を目指した政策ですが、コロナウイルス禍の今、『多様な働き方の選択』と『より良い将来の展望』は、一つの指針になるのではないかと思います。

ライフワークとは

ライフワーク」とは、一生をかけて取り組む仕事や作品のことです。
人生を捧げられるテーマを命尽きるまで追い続け、何らかの成果を残せれば言うことはないのですが、多くの人は、収入を得るための仕事と、人生を捧げたテーマが一致するのはまれなことでしょう。

どんなに忙しくても、苦しくても今の仕事がライフワークだという方もあるでしょう。
あるいは現役を引退してから、残りの人生をかけてやりたかったことに取り組むのもまたライフワークといってよいかと思います。
多くの経験を積んだからこそ理解が深まり、年を取ってから学ぶ楽しさもあると思います。
また、コロナウイルス禍の自粛期間、気になっていたことを学び直してみると、ライフワークが見つかるかもしれません。

そのように『多様な働き方』の中で自分を見つめ、『より良い将来の展望』を持つことが、真の働き方改革といえるのではないかと思います。

良薬を今留めてここにおく

お寺でもいくつかの行事や法務が縮小・中止となり、私も自由になる時間が増えました。
そこで、時間と労力がかかるからと躊躇していた法華経の現代語訳の経本づくりに取り掛かっています。
わかりやすい言葉で、正確に、深い意味も伝えられるようにと、コツコツとまとめています。
今まで文字を追うのが精いっぱいで流すように読んでいたお経も、自分の中の疑問を一つ一つ解きほぐしながら、丁寧に読んでいくと、学びの楽しさ、法華経を味わう喜びを感じます。

如来寿量品第十六に、
「我今衰老 死時已至 是好良薬 今留在此」
(我れ今衰老して、死の時すでに至りぬ。是の好き良薬を、今留めて此におく)
とあります。
 
私は今年満六十歳、還暦になります。
今の時代、六十歳は「衰老」という年齢ではありませんが、ライフワークとして何か残したいと考えるようになりました。
お釈迦さまと日蓮聖人が留めおいてくださった良薬の効能書きの一端だけでも残せればと思います。

お釈迦さまの久遠の命を通してのライフワークは衆生を悟りに導くこと、
日蓮聖人のライフワークはまさに命がけの法華経弘通、
それに比べ私のライフワークは法華経を学ぶという段階ですが、
僧侶として理想のライフワークを見つけることができてありがたく思っています。

皆様も、コロナウイルス禍の中において、働き方改革の一環として、老後の楽しみとして、ライフワークが見つかるようお祈り申し上げます。

まんだらエンディングノート

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