第10期 第4回 池上市民大学体験記 写経体験 池上 市民大学

写経体験

1月16日、新年最初の池上市民大学
一限目は、写経を市民大学生の皆さんで行ないました。
今回は、小西先生にお写経の作法を丁寧に教えていただきました。

写経は文字ひとつひとつが仏さま。
筆で文字を書くことに慣れていない私ですが、文字ひとつひとつを仏さまだと思って書くと、丁寧に写経が出来たのではないかと思います。

第10期 第4回 池上市民大学体験記 写経体験 池上 市民大学

仏教のお話

次に岡本先生による仏教のお話。

今回は『釈尊一代記 ~成道からご入滅』と言うテーマで、お釈迦さまが成道からご入滅までのお話をしてくださいました。

まず初めに、『法華経 如来神力品第二十一』のお話で、『今、私がいるこの場所はどんなところなのだろうか?』と言う事が説かれています。

今、私がいるこの場所は、『今生きている所』。
今、『この一瞬が人生の本番であり、一生懸命頑張る事が大事!』

この経文からは私たちが今生きていることは、『仏さまと生涯を共に生きる』ことであり、皆さんが『イキイキ』と生きる事を目指す修行の場であると、お話して頂きました。

次に、お釈迦さまのご略歴のお話です。
お釈迦さまは紀元前463年4月8日、ヒマラヤ山麓のカピラ城を中心とした小国家の執政官(王様)の子としてお生まれになりました。

小国の王子としてお生まれになったお釈迦さまは、裕福な生活をしていましたが、ある時、お城の東西南北各門から『老人』『病人』『死人』『修行者』を見て、『裕福な地位で生まれた私は、ただ老、病、死を待つだけでいいのか(生老病死)』と、生きる意味の不明確さを感じます。

これを機に、このまま与えられた幸せでは『本当に幸福』になれないと感じ、29歳の年の12月8日に修行者として出家します。

お釈迦さまが悟りを得られるまでは大変な道程です。
6年間の様々な苦行に耐えた後、ブッダガヤの菩提樹の下に坐り、7日間の瞑想ののち、悟り得られ仏教が誕生しました。

それからお釈迦さまは、この世は思い通りにならない理不尽なことが『苦(一切皆苦)』と説かれました。
但し、その思い通りにならない事は、『自分の命も人生も私だけのものではない。私以外のあらゆるものによって私になっていく』と説かれ、私たちは様々な『縁』があって今を生きています。

私たち『人間』は、人と人との間に『縁=繋がり』があるから『人間』であると、教えて頂きました。

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本日の霊宝殿と狩野派絵師ゆかりの南之院訪問

本日の霊宝殿は、本門寺とゆかりのある狩野派絵師の特別展です。
様々な狩野派絵師の絵を拝観した後は、狩野派絵師に縁のある『南之院』を訪問しました。

南之院は日蓮聖人の六老僧の一人、日昭聖人が開かれたお寺で、狩野家の菩提管理を塔頭に分けた際に、この南之院が狩野家の担当になったことから、狩野家と大変ゆかりのあるお寺です。
その為、本堂の中には狩野探玄の竜の天井画が描かれていました。

霊宝殿で狩野派絵師のおめでたい絵を拝観し、ゆかりのある南之院を訪問と、贅沢な一日となりました。

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