み仏の行いを我が身に行う 法華経は私たちが生きる指南の書  「皆この経において宣示顕説す」 神力品 神力

「皆この経において宣示顕説す」

妙法蓮華経如来神力第二十一の一節です。

仏さまは十種の神力を示された後、今度は上行菩薩を筆頭とする本化の菩薩さま方に向かって
「諸仏の神力とはこのように不可思議なものなのです。
しかし、その不可思議な神力をもってしても末法の世で法華経を弘める功徳というものは説き尽すことができないほど深く大きなものである」
と諭され、それを「如来の一切の所有の法(しょうのほう)・自在の神力(じざいのじんりき)・秘要の蔵(ひようのぞう)・甚深の事(じんじんのじ)」と四つの事柄に表されました。

まず一つに、仏さまがお覚りを開かれてからの四十余年間の全ての内容が法華経に至ってはじめて説きあらわされていること。
二つ目に、仏さまは絶対の真理をもって一切の人を救うところの不可思議な働きを備えておられる。
そして三つ目には、どんな場合にもそのみ教えを聴く者の力となるような適切な教えを説き得べきものを常に貯えられている。
そして仏さま自身が実行なさること。
この四つの事柄がすべてこの法華経に説き示され、顕されているのです。                                     

仏さまがインドの地にお生まれになられた時から、修行を積んで覚りを開かれ、多くの人達に久しく教えをお説きになり、ご入滅なされるまでの仏さまの身に行われた一切の事が全て私たちにとってのお手本となることは言うまでもありません。
私たちが仏さまの行われたことを習って我が身に行うことで、必ず仏さまと同じ境地に至ることができることがこの法華経にはよく説き明かされているのであります。 

法華経

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み仏の行いを我が身に行う 法華経は私たちが生きる指南の書 「皆この経において宣示顕説す」