お題目をもって苦しみに立ち向かう 疑いのなき者に幸せは訪れる 仏の所説の経の因縁及び次第を知って義に随って実の如く説かん 妙法蓮華経 共生

仏の所説の経の因縁及び次第を知って義に随って実の如く説かん

妙法蓮華経如来神力品第二十一」の一節です。

仏さまはインドのブダガヤの地、菩提樹の下でお覚りを開かれ、命尽きるまで膨大な教えを説かれました。
それはまさしく苦悩の闇の中でもがき喘いでいる人々を救うためのものでありました。                      
悩みの大きさ、苦しみの深さは人によって違います。
そこで仏さまはその状況や状態をすべて把握した上で、その苦悩の原因がどこにあるのかを気付かせ、苦しみから逃れる手立てとしてその人その人に応じたみ教えを説かれていかれたのです。
しかしそれは本当に皆に伝えたかった自らの心の内にあるもの、つまりは法華経へ導きいれるための手段、方便の段階であり、法華経に至ってはじめて本当の幸せが説きあらわされるのです。

それはまさに「共生」生きとし生けるものがともに生き生かされていることに気付き、ともに感謝の気持ちで生活していくことです。
全てのものが関わりあっている世の中だからこそ真実はどこにあるのかを私たち一人ひとりがしっかりと見極め、本来あるべき姿を自らの行いとしていくこと、そして次世代に伝えていくことが「義に随って実の如くに説く」ことなのです。

日と月の光があらゆる暗闇を除くように、地涌の菩薩の先頭に立ち、世に法華経のみ教えを広め、人々の心の闇を除くことを誓われた日蓮聖人のお志を、私たちは現代に即した行いとして日々の生活に反映していかねばならないのです。

法華経

妙法蓮華経 共生

お題目をもって苦しみに立ち向かう 疑いのなき者に幸せは訪れる仏の所説の経の因縁及び次第を知って義に随って実の如く説かん