お寺の庭づくりワークショップ 第4回 「石積み作品&施工風景」  石積み ロックバランシング

「石積み作品&施工風景」 

造園の重要な要素である石積みを体系的に学ぶプロ向けの集中講習を開催しているNPO法人VIVERO(ヴィヴェロ)から、鈴木富明さん、小林進郎さん、池田太朗さんを講師にお迎えし、石積み作品の写真を見ながら、石の積み方・見方だけでなく、より質の高い空間創出と伝統工法の実践についてお話しいただきました。

石積みには土留め・擁壁としての役割もありますが、オブジェとして鑑賞するものであり、建物と庭の魅力をさらに引き出すものだと教えていただきました。

質疑応答形式で講義は進み、「石の産地は?」「石の重さは?」「構造は?」等々、たくさんの質問が続き、受講者の好奇心に講師も驚いていました。
伝統工法の魅力を知る良い機会になりました。

講義とワークショップの動画を下記からご覧いただけます↓
https://youtu.be/COTesAdfwGs?si=MmiqrCeOLI8tv5RG

お寺の庭づくりワークショップ 第4回 「石積み作品&施工風景」  石積み ロックバランシング

ワークショップ 「石積んじゃうよ!」

7月19日午前中、雨庭外側の石積み施工が行われました。

VIVEROの講師陣3名と造園業者と設計事務所のスタッフ数名により2時間程度で工事完了。
上を歩いてもビクともしない丈夫な石積みとなりました。

午後の講義の後、施工のポイントを鈴木氏より説明していただきました。
この後、砕石と化粧砂利を敷いて雨庭が完成します。

お寺の庭づくりワークショップ 第4回 「石積み作品&施工風景」  石積み ロックバランシング

ロックバランシング

ロックバランシングとは、自然に転がっている石を積んで作品をつくることです。重力と摩擦力を感じながら、微妙な重心を探します。

集中して石を積んでいると心が無になり、時間が過ぎ去っていきます。心を安定させる禅定の修行に通じるものがあると思います。

いくつもの石に触れながら、次はどの石にしようかと見つめていると、石にもそれぞれ表情があり個性があり、今この手の中にやって来るまでの歴史があったことも感じられます。
自然とのつながりも感じられる経験ができます。

写真は本堂前の数センチの石を住職が積んだものです。皆さんもチャレンジしてみてください。

ワークショップ

石積み ロックバランシング

お寺の庭づくりワークショップ 第4回「石積み作品&施工風景」