心に精進の鎧をつける 「汝等当に共に一心に精進の鎧を被、堅固の意を発こすべし」 地涌の菩薩 涌出品

「汝等当に共に一心に精進の鎧を被、堅固の意を発こすべし」

妙法蓮華経従地涌出品第十五

地涌の菩薩」とは、お釈迦様が涅槃された後の混沌とした世の中にあって、苦しい事や辛く悲しい事がどれだけ自分にふりかかってこようとも、それに負けぬ強い信念を持ち法華経を弘めていこう、一人でも多くの人の口にお題目を唱えさせよう。という決意のもとに行動していく人を言います。

 
法華経をお説きになられたお釈迦様は、「人間が人間である以上は仏教に縁のない者は一人もない。
それは、人間は生まれながらにして既に仏に成る本性を持っているからであり、それに気付くのが速いか遅いかの差があるだけで私の目から見れば救えない人間というのは一人もいないのだ。」とおっしゃられました。 

私達人間は心の中に迷いも多ければ弱い所もあります。
いくら気をつけて道を歩いていても、埃がついてきて、それを払っても全てが払いきれるわけではありません。

それと同じで普段の生活の中にあって私達の心にも埃はたまります。
だからこそ心の埃(垢)を払いきるには、常に自らが怠らず純粋な気持ちで正しい教え(法華経)に対し心から求めよう、そして受け持ち、弘めていこうとするならば、前述のようにお釈迦様が必ず救いの手を差し延べてくれるのです。

法華経の言葉

地涌の菩薩 涌出品

心に精進の鎧をつける「汝等当に共に一心に精進の鎧を被、堅固の意を発こすべし」