こころ静かに掌を合わせれば必ずみ仏の声は聞こえてくる 「汝等まさに如来の誠諦の語を信解すべし」 寿量品 如来

「汝等まさに如来の誠諦の語を信解すべし」

妙法蓮華経如来寿量品第十六

法華経の中心となる教えである「如来寿量品第十六」は、お釈迦さまが全ての人々に対し「これまでにいろんな教えを説いて来たけれども、これから語る事が真実の中の真実であるから、よくこの言葉を信じ受けとめなさい」と語りかけられるところから始まります。
そしてこの章の題名が表す通り、如来すなわち仏さまの寿命の長さ(量)が無限(無量)であることが説かれていきます。

ご存知のようにお釈迦さまは、およそ三千年前、インドの釈迦族の王子として生まれ、出家して六年間修行をした後に悟りを開かれ、それ以来多くの人達に法を説き、八十歳で御入滅されたお方で、私達と同じ有限な存在であると考えられてきましたが、これはあくまでも真実を導くために現われた歴史上のお釈迦さまのことなのです。

私たち人間はおよそ目に見えるものしか信じることが出来ず、目に見えない物には不安を感じてしまいます。そこでお釈迦さまは「何を信じて行くべきであるか」「信心の中心となるべきものは何なのか」という事の解決策、すなわち真実に導く為の方便として、インドの地に現れ私達の不安を取り除かれたあとで、自分の命(教え)は永遠であるとお説きになられるのであります。

法華経の言葉

寿量品 如来

こころ静かに掌を合わせれば必ずみ仏の声は聞こえてくる「汝等まさに如来の誠諦の語を信解すべし」