み仏が、大空が、大地が、大海が、大自然が、呼びかけている 「我れ常にこの娑婆世界に在って説法教化す」 寿量品 浄土

「我れ常にこの娑婆世界に在って説法教化す」

法華経如来寿量品第十六では、仏の命(教え)が永遠であることが説かれています。
これを「久遠実成」といいます。

日蓮聖人は『観心本尊鈔』の中で「仏さまは過去にお亡くなりになっていない、未来にお生れになることもない。常に私たちと共にここにいらっしゃるのだ」と仰せです。

「娑婆即寂光」という言葉があります。
娑婆とは苦しみや恨み、悲しみや喜びが渦巻き、常に心の安定がない迷い多いところを言い、
浄寂光土とは久遠の本仏(永遠の命を持つ仏さま)が常に住まわれている地であると明言されています。

仏さまは常住の地であるこの世界で、常に法を説いて、悩み苦しんでいる私たちを救って下さる。
このことを心と体で拝受したとき「娑婆が寂光の浄土」になるのです。
 
私たちの頭上に広がる空が、足下に広がる大地が、そして大地に根を張る木や草、鳥や虫、ありとあらゆるものが、この地球上で生活しています。
私たち人間もその中に在ります。
この大自然の全てがみ仏のみ心の中に包まれている、共に生かしていただいているのだと実感出来たとき、大空・大地・大海、私たちの眼前に広がる大自然の呼び声が聞こえて参ります。

み仏の音声となって私たちの心に・・。 

法華経の言葉

寿量品 浄土

み仏が、大空が、大地が、大海が、大自然が、呼びかけている「我れ常にこの娑婆世界に在って説法教化す」