願いは一つ  草木国土・全ての人が幸せに 「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」  本願 無上道

「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」 

法華経「如来寿量品第十六」の最後には、「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」(毎に自らこの念を作す 何をもってか衆生をして 無上道に入り 速やかに仏身を成就することを得せしめんと)という仏さまの思いが強く込められた一節があります。

生きとし生ける全てのものを救おうと仏さまみずからが願って立てられた誓いを本願といいます。
それはつまり私たち末法の衆生を、この上ない悟りへの道(無上道)に入らしめ、私(仏さま)と同じ境地に至ってもらいたいということです。

日蓮聖人は「主・師・親の三徳を備え、末法の衆生を救済することが出来るのは唯お一人仏さまだけである」とお示しになられ、その中でも親の徳を一番に重んぜられました。

仏さまの目から末法の衆生である私たちは、わが子である。
私たちが乞い願えば親である仏さまは、知らぬ振りなどするはずがありません。
仏さまは私たちを見捨てるということはなさいません、ただ私たちがそのことに気付かないだけなのです。

そんな私たちを正しい方向へ導くために仏さまもいろいろな手立てをつくされます。
変化の人と申しますが、あらゆるものに姿や形を変えて、救いの手をさしのべて下さっておられます。

親からすれば、可愛いわが子に幸せになって欲しいのは当然のこと。
仏さまは常にこの念をもって私たちを見守って下さっているのです。

法華経の言葉

本願 無上道

願いは一つ  草木国土・全ての人が幸せに「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」