お題目はこころの迷いをはらい、身に正しき行いをもたらす 「是の功徳をもって六根を荘厳して 皆清浄ならしめん」 法師 六根

「是の功徳をもって六根を荘厳して 皆清浄ならしめん」

法華経第十九番目『法師功徳品』の一節です。

如来寿量品第十六で説かれた「久遠本仏」への帰依、つまり「南無」することによって与えられる功徳を分別し顕された十七番目の分別功徳品、その中で最も大切な「随喜」について詳しく記された十八番目の随喜功徳品と続いてまいりました。

本章では、法華経を信じ、そのみ教えを他の人々に伝えるとどれだけの功徳が与えられるかが説かれます。

表題の「法師」とは法を説く人であることはご承知の通りです。
しかし「法師」とは「僧侶」に限りません。法華経、お題目を唱え弘めるすべての人が「法師」です。
功徳のひとつとして、仏様のみ教えを世に弘めるために誠心を尽くす人は「六根が清浄になる」 と説かれております。

六根の「根」とは私たちが生まれた時から持ち備えている身心の器官(眼・耳・鼻・舌・身・意)、すなわち眼で物を見る、耳で声を聞き、鼻で香を嗅ぎ、舌で物を味わい、身で触れて硬軟を知り、意で物の存在を知らせるという身心の働きのすべてを表しています。

心に迷いなくお題目をお唱えし続け、清らかな心持ちになれば、私たちの行いも自然に正しい行いへと移り変わることのご教示です。

法華経について

法師 六根

お題目はこころの迷いをはらい、身に正しき行いをもたらす「是の功徳をもって六根を荘厳して 皆清浄ならしめん」