私たちは法華経を信じ、正しく行ってゆくことを誓います 地涌の菩薩に非れば唱えがたき題目なり 神力品 地涌の菩薩

地涌の菩薩に非れば唱えがたき題目なり

「世尊 我等仏の滅後 世尊分身所在の国土・滅度の所に於て 当に広く此の経を説くべし」(妙法蓮華経如来品第二十一)

今回より法華経第二十一番目の「如来神力品」に入ります。
法華経は御承知の通り二十八の章に分かれていますが、表題に「如来」と名前のついている章は第十六番目の如来寿量品と、これから進めてまいります如来神力品の二つだけです。
寿量品では、仏さまの永遠のいのちが説かれ、この神力品ではその永遠のいのちをもった仏さまの働きについて説かれています。

仏さまの働きとは私たち衆生を救うことに他なりません。
しかも、いつでも絶えることなく、救いの手を差し延べていて下さっているのです。
そして、その衆生に働きかける力、それが神通力なのです。
神通力というのは、特別な力でもなければ、不思議な力でもありません。
仏さまが私たちに働きかけて下さっているお力のことです。

この神力品に入り、「地涌の菩薩(法華経従地涌出品第十五で仏さまより法華経を弘めることを託された菩薩)」さま方が再び現れます。
そして仏さまの御前に額ずき、再度、法華経を弘めることを誓われるのです。
この「地涌の菩薩」こそ、実は私たちに他なりません。
地涌の菩薩に非れば唱えがたき題目なり」とおおせだからです。
その先頭に立っておられるのが日蓮聖人です。
私たちは日蓮聖人を通して仏さまのみ教えを信じ、行ってゆく中に、仏さまの働きかけ、つまり慈しみの世界に入らせていただくのです。

法華経について

神力品 地涌の菩薩

私たちは法華経を信じ、正しく行ってゆくことを誓います地涌の菩薩に非れば唱えがたき題目なり