いのちの日 自死者追悼法要

いのちの日

十二月一日は、自死対策への取り組みを進めるために、厚生労働省が定めた「いのちの日」です。
死を選ばざるを得ないほど悩み苦しんでいる人に手を差し伸べるため、そして自死に対する誤解や偏見を失くすため、ポスターやコマーシャルによる呼びかけや、講演や研修など、さまざまな取り組みがなされています。

私も僧侶の仲間と共に、毎年「いのちの日」には自死者追悼法要を営んでいます。
自死遺族の中には、偏見におびえ、自死であることを隠してご葬儀を出される方や、参列者の心ない一言に傷つけられ、ご法事がつらいという方もいらっしゃいます。
また、さまざまな状況で自死された故人は、人生に向き合い悩み抜いて、生き切ったといってもいいのだと感じています。

今は仏さまのもとで遺された方々のおそばに寄り添っている故人と、大切な方を亡くされた方々とが、安心して語り合えるように、仏さまに抱かれながら、心ゆくまで大切な涙を流していただけるように、あわただしい日常とは違う、「いのちの時間」がゆったりと流れる場所を、私たち僧侶が準備します。
みなさまもこの日は「いのちの日」であることを、心にとめていただければと思います。


今年も間もなく12月1日がやってきます。
大切な方を自死で亡くされた方で追悼法要に参列したいという方は「自死・自殺に向き合う僧侶の会」のサイトからお申し込みください。
http://www.bouzsanga.org/ceremony.html

いのちの日

いのちの日 自死者追悼法要

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