苦悟り雑草ファイル④  ハルシオン ロゼット ハルシオン

ロゼット

ロゼットとは、婦人服や子供服の胸に付けるバラの花型に結んだリボンのことをいいます。
そこからバラの花びらのように地面に葉を広げた形状の雑草はロゼットとよばれています。

背を低くして風をやり過ごしつつも、葉を精いっぱい広げ太陽の光を充分に吸収し、深く長い根っこに栄養を蓄えているのです。

冬のハルシオン

冬の間は雑草はあまり生えないだろうと思ってる方も多いかもしれません。
でもこの時期、ロゼット型の雑草たちは寒風にひれ伏しながら、根っこにエネルギーを蓄えて春の準備をしているのです。
1枚目の写真はハルシオンの今の状況です。
まるで青菜野菜のようですが、これを抜こうとしても、葉がちぎれるだけで根っこはびくともしません。
それだけでなく、残った根から葉が再生するほどの生命力を持っています。

苦悟り雑草ファイル④  ハルシオン ロゼット ハルシオン

春のハルシオン

春になるとロゼットの中央から50~60㎝の茎を伸ばし一気に大量の白い花を咲かせます。(2枚目の写真)
このロゼットがあのハルシオンと同一のものなのかと思うほどの変わりよう。
冬の雑草の姿をご存じない人も多い事でしょう。

やせた土地にも生えることから「貧乏草」の異名も持つハルシオン
実はコツコツと努力を積み重ね、花を咲かせる苦労人なのですね。

こちらがいくらせっせと草取りをしても、春のお墓はハルシオン満開です。
草取りは苦悟り。お互いこの苦労が成長の元かもしれませんね。

雑草について

ハルシオン ロゼット

苦悟り雑草ファイル④  ハルシオンロゼット