苦悟り雑草ファイル ムラサキケマン ムラサキケマンとケマンソウ ムラサキケマン 華鬘結び

ムラサキケマンとケマンソウ

紫色の花をつけるケマンソウという意味で名づけられたそうです。
「華鬘(けまん)」とは、お堂に飾られる唐草や蓮華の透かし彫りが施された団扇型の荘厳具です。
本家の「ケマンソウ」は「タイツリソウ」ともいわれ、その花は団扇型で華鬘に似ています。

しかし「ムラサキケマン」は長さ2cmほどの筒状の細長い花をやや密につけており、華鬘にはあまり似ていません。
花が連なる咲き方だけがケマンソウに似ているから名づけられたのでしょうか?
(ケマンソウと華鬘については、写真が手に入らなかったので、ネットで他のサイトを検索してみてください)

ムラサキケマンは全体に有毒成分が含まれているので特定の虫以外には食べられることはありません。
虫が近づくとメシベとオシベが飛び出し受粉を手伝わせたり、熟した果実に触れると種子は勢いよく飛ヒび出し、落ちた種子はアリの好む物質を出して巣に運ばせて広範囲に繁殖をするなど、雑草らしいしたたかさも持っています。

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華鬘結び

仏具の「華鬘」が永寿院にはないので、華鬘を下げる紐の結び方「華鬘結び」を紫の紐で結んでみました。
仏教とともに伝わり、仏の力によって衆生を導く結びだといわれています。

ムラサキケマンの花言葉は、「あなたの助けになる」「助力」です。
仏具に由来するところからイメージされた花言葉でしょう。
ムラサキケマンは、したたかに虫たちの助けを借りているような気もしますが…

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ムラサキケマン 華鬘結び

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