二十四節気と七十二候  立冬 二十四節気 立冬 立冬 七十二候

二十四節気 立冬

二十四節気  立冬
立冬  (十月節)
11月7日~11月21日

冬の気立ち初めて いよいよ冷ゆれば也 
(こよみ便覧)

暦の上では立冬から立春前日までが冬です。立冬は冬の入りとされていますが現実には秋の最盛期とも言えます。都内の公園の木々は朝夕の寒さとともに錦色に染まりはじめ紅葉も見頃になりました。
紅葉と言えば竜田川。竜田川(龍田川)は百人一首の在原業平の句でも有名です。ただの紅ではなく唐(韓)紅としているところが素敵ですね。

ちはやぶる 神代も聞かず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
                                  在原業平『百人一首』

神無月(十月)
神様が出雲に集まるため、神様が留守になることから「神無月」と呼ばれます。出雲地方では「神在月」に。時雨がよく降ることから「時雨月(しぐれづき)」とも。また、新米から新酒を醸すころなので「醸成月(かもなしづき)」とも呼ばれます。
花札では鹿に紅葉で十月の札になります。十月の札には鹿がそっぽを向いて描かれているので「鹿十(しかと)」という造語が出来たのだそう。



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七十二候 立冬初候 山茶始開

七十二候 第五十五候 山茶花始開く
11月7日~11日

「さんちゃ はじめてひらく」「さざんか はじめてひらく」と読ませます。
山茶花(さざんか)が咲き始める頃。
垣根としても良く植えられている山茶花(サザンカ)は馴染みのある花ですが、椿との違いがなかなかつきにくいものです。よく言われるのは、花全体がぽろっと落ちるのが椿で、花びらが一枚一枚と散るのが山茶花。生垣の下に落ちている花のようすで判別できます。

雪中の四友
「雪中四友(せっちゅうしゆう)」は、玉梅・蝋梅・茶梅(山茶花)・水仙の花のこと。松・竹・梅が「歳寒三友(さいかんさんゆう)」と呼ばれたのに応じて作られた雅称で、主に画題とされてきました。
また「四友」として、玉椿、蝋梅、水仙、山茶花も。冬寒い雪の中でも咲く花たちは、健気さと共に凛とした爽やな美しさを感じさせます。
ただ、「雪中四友」に限っては梅が入り、雪中でない「四友」の場合は梅ではなくて椿が入るはなぜなのでしょうか?椿と山茶花が似ているのに、敢えて玉椿と山茶花を「四友」としているところが不思議です。







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七十二候 立冬次候 地始凍

七十二候 第五十六候 地始凍る
11月12日~16日

「ちはじめてこおる」と読ませます。「凍る」は水以外のものがこおる時に使われる漢字で、「氷る」は水がこおる際だけに使われるそう。山地では地を凍らせるほどの寒さになってくる頃。立冬から5日経ち、だんだん北風も強く吹くようになります。

十日夜(とおかんや、とおかや)
今年は11月12日が十日夜にあたります。
かつて旧暦の十月十日には十日夜(とおかんや、とおかや)の行事が行われていました。
稲刈りが終わり、田の神様が山へ帰っていくのを見送る日とされ、収穫を祝い感謝を込めて田の神様を送り出します。主に甲信越から北関東や東北にかけての地域の行事で、西日本での「亥の子」の行事と対応しているようです。案山子を田の神様とみたてて案山子上げを行う所や、子どもたちが藁鉄砲を持ちながら地面と叩くなど、地域ごとに様々な田の神様送りがあるそう。


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アイソン彗星
最近、天文ニュースをにぎわしているのがアイソン彗星です。
アイソン彗星は2012年に見つかったばかりの彗星で、11月の29日に太陽に大接近し、その後は彗星の軌道に乗って、太陽系外へと飛び去って二度と戻ってこないという非周期彗星です。

11月7日の時点では地球の軌道を通過しているようですが、位置関係により観測は明け方のため早起きしなければなりません。それでも、11月29日の前後には、もしかしたら肉眼でもわかる位に大きく輝くのではないかと予測されているので大変話題になっています。

ただし、11/初旬に東の空の火星付近にあったアイソン彗星は日に日に下方へと移動するので、東の空低く、建物が邪魔をして見えない場合も。11/25以降は地平線近くになり、やがて沈んで見えなくなります。再び見えるようになるのは12/1頃からで、日に日に上へと上がっていきます。

アイソン彗星が太陽付近に来るとマイナス等級にまで輝くのではないか?というのはあくまで予想なので何とも言えませんが、綺麗なほうき星が見られるといいですね。

アストロアーツ社のYoutube
11月~12月のアイソン彗星の位置予測がわかりやすく見られる動画です
 ↓
http://www.youtube.com/watch?v=emeelops00A



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七十二候 立冬 末候 金盞香

七十二候 第五十七候 金盞香し
11月17日~21日

「きんせんこうばし」と読ませます。
水仙の花が咲き始める頃。
金盞とは水仙の花のことと言われています。ニホンスイセン(写真)は比較的小さめの花で、主に12月ごろに咲き始めます。実は、11月に咲き始める水仙はほぼないので、この候の水仙説を不思議に感じている方もいるようです。
確かに、貞享元年(1685年)に渋川春海らが貞享歴で定めた七十二候では、大雪の末候、冬至の前の12月中頃に「水仙開」という候が作られています。それが、約130年後の宝暦暦以降は、「水仙開」がなくなり、代わりに「鮭群る」になったのです。そして「金盞香」が新しく登場したのですが、ひと月以上も前倒しの11月の立冬の候になっているのですから疑問に感じるのも不思議ではありません。

1685年までの宣明歴の七十二候では「水仙」の花が咲くといった候は一切出てきていませんし、渋川春海らは季節の正しい認識をもって、日本の風土に合った七十二候を作ったと思われるので、もしかしたら金盞とは水仙ではなく金盞花(キンセンカ)ではないのか?とも思えるわけです。
金盞花(キンセンカ)は江戸時代の末に中国から入ってきたキク科の花です。元々は地中海沿岸が原産で冬を通して1か月ほども咲き続けますから、むしろ金盞花のほうが合っているのでは?とわたしは思っているのですが・・・皆さんはどう思われますか?


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