19年に一度の朔旦冬至 2014年は朔旦冬至に 朔旦冬至 冬至

2014年は朔旦冬至に

朔旦冬至(さくたんとうじ)」という特別な冬至があります。19年に一度周ってくるのですが、2014年が「朔旦冬至」にあたります。

朔とは、朔日。つまり太陰暦での新月の日です。冬至は旧暦の霜月の中気ですから、旧暦の霜月の一日が冬至になることを「朔旦冬至」というのです。

月は新月から始まり29.5日を費やして満ち欠けをします。暦がまだ確立しない古えの頃は、月の満ち欠けを頼りに日読みをしたとされています。一方、太陽の運行からも日読みをしていました。棒の影の長さを測るという単純な方法で、一番影の長くなる日は、比較的誰にでもわかりやすい目安だったからなのかもしれません。その一番影が長くなる日は「冬至」と呼ばれるようになり、北半球の多くの地域では一年の始まりの日として、そして太陽が再び復活する日として大切にされてきました。
その太陽が復活する冬至と、月の復活である朔日が重なる特別な日が「朔旦冬至」なのです。

19年に一度の朔旦冬至 2014年は朔旦冬至に 朔旦冬至 冬至

朔旦冬至が祝われた理由

古代中国では王朝が成立するたびに、その国の暦を決めていました。前漢武帝以前は、一年の始まりは征服王朝により違っていたのです。例えば、殷では一二月を正月としていましたし、周は十一月、秦は十月にするといった具合です。その後、漢の武帝の時代からは一月を正月と定めたのですが、これらはすべて、旧暦でのお話です。
古代中国では、太陽の作る影の長さや一日の長さなどに規則性があることを気づいてはいましたが、その正確性は長年の研究と測定によりなされていきました。王が立つたびに暦が編纂されることから、正確な暦であればあるほど、その王の政治が素晴らしいものである証となったのです。王権は暦と共にあったわけですね。
ですから、19年に一度の朔旦冬至が予測通りに訪れるということは、素晴らしい暦を持った王が正しく政(まつりごと)を行っているという証拠になりました。そして、朔旦冬至を祝って宮中では宴が設けられ盛大にお祝いをしたのだそう。

2014年の朔旦冬至。暦上のことですが、なんとなく特別な日だと知っているとわくわくした気分になりますね。

2014年の朔旦冬至について

朔旦冬至 冬至

19年に一度の朔旦冬至2014年は朔旦冬至に